見通し距離
ケミオットファーマーズの温度湿度照度センサは無線で親機と通信をします。無線通信にはそれぞれの機器の距離によって通信ができる距離とできない距離があります。そこで一つの目安になるのが
見通し距離
というものでその機器の通信距離のベストエフォート(最も条件の良い場合の通信距離)を示します。ケミオットセンサの見通し通信距離は1km以上で一般的な無線通信の区分けで言えば<中距離無線電波>となります。電波の規格は様々で例えばBlueToothやケミオットシステムでも選択可能なEnOceanなどは通信可能距離が数メートル~100メートルほどの<近距離無線電波>、LoRaWanなど数kmに渡って通信が可能な<長距離無線電波>もあります。
電波規格は通信距離という区分けだけでなく、電波の伝送速度などでもその規格は多くスマートフォン・タブレットなどで使用される3G・4G・LTEなど様々です。今回は「見通し距離」についてお話しします。
通信方法
センサをインターネットに送信するためには様々な通信が必要となります。
今回説明する「見通し」というのは、センサ ⇔ 親機 間の通信距離となります。見通しという定義として
・通信間に遮蔽物が全くない状態
となりますので親機からセンサが見える状態の場合に通信可能な距離が見通し距離となります。(※もちろん、電波の回り込みや透過がありますので多少の障害物などがあった場合にも1km以上の通信が可能な場合もあります。)注意したいのは「通信距離」が1kmではなく、「障害物がない場合の通信距離」が1kmなので、センサ・親機間に壁・建物がある場合には著しく通信感度が悪くなり全く通信できない場合もあります。ただし、同一敷地内であれば電波状況が悪い場合には中継機を置いて(要電源)電波を中継することができます。
ーよくあるご質問ー をご参照ください。
では長距離通信のLoRaWanを使う?という方法もありますが、LoRaWanには専用のゲートウェイのような機器が必要となり、その通信費用だけで費用負担が大きくなります。もちろん、大規模なシステムであればその費用をかけてもシステムを運用するメリットは大きくなる場合もありますが、センサが10台程度の小規模なシステムで良い場合などは費用対効果を含めそのメリットが必ずしも大きくはありません。
結論
温度データをスマホで管理したい、というような要望は増え、そのためにはインターネットへの接続が不可欠です。そしてそのようなシステムはケミオットファーマーズの中小規模のものから、数百㎡以上の数十台~それ以上のセンサ機器を一括管理するような大規模のシステムも存在します。もちろん、大規模なシステムは中小規模のシステム内容を網羅する部分が多いかもしれませんが、まず
- どのような規模で
- どのようなニーズで
- どのような費用で
といった需要を見極めてシステム導入することが大切です。当社ではこのようなコンサルタントから機器提供、運用、アプリを含めたサポートまでご提供します。ニーズをお聞きして当社システムの要件以上のものであれば他社様のシステムを含め、ユーザ様が安心してシステム導入できるようにご提案いたします。
どうぞ、お気軽にお問い合わせください。